家族葬はお通夜を行うの？お通夜をしないメリット・デメリット

家族葬ではお通夜を行うべき？

それとも、家族葬はお通夜をしなくてもいいの？

ここでは、家族葬でのお通夜についてご紹介します。

家族葬ではお通夜を行うのが一般的

家族葬は、ご家族を中心としたごく親しい少人数の人だけで見送る葬儀の形式です。

家族葬には「こうでなくてはならない」という決まりがありませんが、一般的な葬儀と流れは同じ。
１日目にお通夜を行い、２日目に告別式を行うのが、家族葬の一般的な流れです。

お通夜を行わない「一日葬」

家族葬では、２日間に渡ってお通夜と告別式を行うのが一般的とご紹介しました。

でも実は、ご家族のお考えによってはお通夜を行わない「一日葬」というお葬式を選択することも可能です。

家族葬でお通夜を行わない理由

お通夜を行う家族葬が一般的ではありますが、お通夜を行わずに１日だけの家族葬もあるということがわかりました。

では、お通夜なしを選んだご家族は、なぜ家族葬でお通夜を行わないと決めたのでしょうか？

家族葬でお通夜を行わない主な理由としては、費用や体力の負担を減らしたいという方が多いようです。

ご家族の体力が心配だった

高齢のご家族がいるため、お葬式に参列するときの体調が心配・・・。そう考えて、１日だけで短く、しかもご家族だけで負担の少ないお通夜なしのお葬式を選ぶ方がいらっしゃいます。

費用が心配だった

お通夜を行わず、一日葬にすれば費用が抑えられるのでは・・・。葬儀費用をできるだけ安く抑えたくて、お通夜なしの家族葬を選ぶ方もいらっしゃいます。

しかし実は、お通夜を行わずに１日にしたからと言って費用が半額になるわけではないので要注意。

お通夜を行わない家族葬は、メリットばかりではなく、デメリットもあります。
家族葬でお通夜を行うか行わないかは、ご家族や葬儀社とよく相談して決めることをおすすめします。

それでは、どんなメリットとデメリットがあるのか、順番に解説していきますね。

家族葬でお通夜をしないメリット

家族葬でお通夜をしない場合、メリットとデメリットがあります。
お葬式を終えてから後悔しないように、良いことも悪いこともチェックおくことが大切。

まずは家族葬でお通夜をしないメリットからご紹介します。

通夜料理（お清め）の費用がかからない

家族葬でお通夜をしない場合、本来お通夜で参列者にふるまう通夜料理（お清め）を用意する必要がなくなり、その分の費用を安くすることができます。

とは言っても、家族葬はごく親しい家族のみが参列するので、必ず通夜料理を用意しなくてはいけないというわけではありません。お通夜ありの家族葬をしたとしても、近くのお店へ外食するなどして費用を抑えるという方法もありますよ。

お通夜でのお布施がかからない

お通夜で読経をしてもらう際、僧侶へのお布施やお車代などが必要になります。お通夜をしない家族葬の場合は、その分の費用が不要になります。
ただし、菩提寺がある方（お寺とのお付き合いがある方）はお通夜をしなくてもお布施が必要になる可能性もあります。お付き合いのあるお寺のお考えを確認しましょう。

ご家族の体力的な負担が少ない

２日間にわたってお通夜と告別式へ参列が必要になる家族葬と比べ、１日のみの参列なら体力の負担を軽くすることができます。高齢のご家族や、小さなお子様がいらっしゃる場合などでも心配が少ないでしょう。

遠方から参列する方の滞在費が抑えられる

お通夜と告別式が２日間にわたる場合、当然ながら遠方の方は滞在する日数が長くなります。お通夜を行わず、１日だけの家族葬なら、ビジネスホテル代などの宿泊費用を抑えることができます。

参列する方の予定が調整しやすい

家族葬でお通夜を行わず一日葬にした場合、参列者が予定を調整するのは１日だけになります。お仕事で忙しい方、遠方の方でも参列しやすくなるでしょう。

家族葬でお通夜をしないデメリット

お通夜をしない家族葬の良いところをご紹介してきました。
１日だけの家族葬って、良さそう！と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、メリットだけではなく、避けられないデメリットもあります。

家族葬でお通夜をしなかった場合のデメリットを見ていきましょう。

一日葬でも斎場使用料金は２日分必要

家族葬でお通夜を行わなかったとしても、実は斎場の使用料金が１日分になるわけではありません。
これは、前日から祭壇の設置などが必要になるため。
斎場によっては利用料金がが半額（１日分）になることもありますが、必ずしも費用が半額になるわけではないので注意が必要です。

お寺や宗教のお考えにそぐわない可能性がある

お通夜を行わないことで、必要な儀式を行わなかったとして後々トラブルになることも。菩提寺がある方は、お通夜を行わなくてもいいか事前に確認しておきましょう。

ご家族のお別れや気持ちの整理に時間が足りないことも

お通夜と告別式を２日間にわたり行う一般的なお葬式の場合、時間をかけて大切な方とのお別れに向き合うことができます。
しかしお通夜を行わずに１日で葬儀を終えてしまうと、気持ちの整理に時間が足りない可能性があります。残されたご家族の精神的な負担になることも考えられます。

家族葬はお通夜を行うべき？

家族葬ではお通夜を行うのが一般的ではありますが、ご家族のお考えや状況によってはお通夜を行わない選択ができることがわかりました。

ご紹介したメリットとデメリットをご覧になって、あなたはどう思われたでしょうか？

お通夜を行わないほうが良い！と決めたご家族は、２日間の家族葬よりも、一日葬のほうを検討すると良いですね。

しかし、家族葬でお通夜をするべきか少しでも迷っている方は、ぜひ慎重に決めるようにしてください。

葬儀は終わった後に、「こうしてあげればよかった・・」と、ご家族が後悔するケースは少なくありません。

まとめ　家族葬ではお通夜を行うの？

もう一度、おさらいをしておきます。

家族葬でお通夜をするべきか、しなくても良いのかは、ご家族のご事情に合わせて選びましょう。

とくに、お通夜をしない家族葬を検討している方は、慎重に検討してくださいね。