家族葬の流れと日程。葬儀前・当日・葬儀後にやるべきこと




家族葬でお葬式をするときの一般的な流れをご紹介します。

家族葬はどんな流れなのか気になる方へ、家族葬の日程やスケジュールをまとめました。

生前から葬儀後までの知っておきたいポイントもご紹介します。

家族葬の流れと日程

生前にやっておくこと

葬儀の準備

ご本人やご家族と、もしものときのことを話し合っておきます。

  • ご葬儀の形式(家族葬、一般葬など)
  • 家族葬なら、お呼びする人の範囲を決めておく
  • 呼ぶ人の連絡先をリストにまとめておく

 

葬儀社選び

いい葬儀ができるかどうかは、葬儀社選びにかかっていると言えるほど大切なポイント。
3〜5社ほどの葬儀社を比較して選ぶと安心です。

 

資料請求・無料見積もり

葬儀のサービス内容はもちろん、かかる費用も葬儀社によって異なります。まずは葬儀社から資料を取り寄せ、受けられるサービス内容を比較します。無料見積もり書で価格も確認しておきましょう。
資料請求や見積もりは、ほとんど全ての葬儀社で無料です。

事前の資料請求で、葬儀を依頼したときに割引が適用される葬儀社も。少しでも気になる葬儀社には資料請求だけでもしておきましょう。

家族葬の葬儀社選びのポイント

格安の葬儀社を安易に選ぶのではなく、ご家族の不安や要望にしっかりと向き合ってくれる、誠実な葬儀社を選ぶことが大切です。
とくに家族葬は、一般的な葬儀に比べて昔ながらのしきたりは重要視されず、内容の自由度が高い葬儀です。
ご本人の人柄やご家族の意向、費用の希望などをよく聞き取り、柔軟に対応してくれる葬儀社を選ぶようにしましょう。

葬儀社の会員になっておく

葬儀社を決めたら、葬儀社の会員になっておきましょう。
もしものときには慌てることなくスムーズにサポートを受けることができます。
生前から会員になっておくことで、数万円の大幅な割引が適用される葬儀社もあります。費用も安く抑えることができます。

 

生前相談

葬儀は決めることが山のようにあります。
どんな葬儀を希望される場合でも、生前から葬儀社へ相談しておくことがとても重要です。

  • 斎場はどこにするか
  • 葬儀までの安置場所はどこにするか
  • どんな葬儀内容で見送ってあげたいか
  • 葬儀の費用は
  • 誰を呼ぶ
ポイント
大切な方が旅立つと、悲しみばかりにくれていられないほど、ご家族は選択を迫られ、葬儀準備に追われてしまいます。

とくに家族葬は決まりごとが少なく、ご意向に合わせて葬儀ができるのが特徴。どんなお見送りにしたいかイメージを伝えて、内容や費用を確認しておきましょう。

生前から葬儀社と相談しておくことで、もしものときにも慌てず、大切な方のそばに付き添ってあげることができます。

危篤になったら

ご家族を呼び寄せる

大切な方が危篤の状態となったら、看取ってほしい家族を呼びます。
基本的には、ご家族のみ呼び寄せて少人数で看取ります。

ポイント
危篤の状態が長期間続いたり、逝去された場合には葬儀まで数日間あける場合もあります。長期間の滞在や、行き来には負担がかかるので、遠方にいるご家族を呼び寄せる際には配慮も必要です。

 

ご逝去されたら

葬儀社に連絡し、搬送を依頼する

大切な方が逝去されたら、医師による死亡確認が行われます。
ご家族はあらかじめ決めておいた葬儀社へ速やかに連絡し、希望の安置場所(ご自宅または専門の安置施設)へ搬送を依頼します。

  • 病院でご逝去された場合:あらかじめ決めておいた葬儀社に連絡してお迎えに来てもらいます。
  • ご自宅での看取り・逝去された場合:そのままご自宅で安置する場合も、医師の死亡確認後すみやかに葬儀社へ連絡します。

 

ご安置

ご自宅または専用の安置施設で、お体を安置します。
ご葬儀までお体を保全できるよう、葬儀社が適切な処置を行います。
ご自宅でのご安置には、十分なスペースや、冷房など温度管理ができる環境が必要になります。
専用の安置施設を希望する場合は、葬儀社に紹介してもらいます。

 

ご安置後

葬儀社との打ち合わせ

お体のご安置が完了したら、葬儀社の担当者と打ち合わせを行います。
喪主、ご葬儀の日程、斎場、ご葬儀の形式(家族葬・一般葬など)、ご葬儀のプランなどを詳しく決めます。
見積書では、費用の総額はもちろん、詳しい内訳も確認しましょう。

 

ご逝去から数日後

お通夜・告別式の日程は、ご家族や参列者の予定、お寺の僧侶のご予定、斎場や火葬場の空き状況、六曜などをふまえて決めます。
喪主となる方が斎場などに直接予約をする必要はなく、基本的に葬儀社が手配してくれます。

お通夜

家族葬においても、お通夜を行うのが一般的です。
(ご家族のお考えによってはお通夜を行わない「一日葬」を選択する場合もあります。)
少人数のみで執り行う家族葬は、広すぎない斎場を選ぶのがおすすめ。
ご自宅のように過ごせる家族葬専用の斎場や、他のご家族が気にならない1日1組限定の斎場もあります。
ご家族の宿泊が可能な斎場もあり、翌日の告別式までの間、大切な方のそばに付き添うことができます。

 

告別式

お通夜の翌日に告別式を行います。家族葬では、ご家族を中心とした少人数で告別式を執り行います。
家族葬の場合、一般の方のおもてなしに気を配る必要がないので、ごく親しい方のみで、ゆっくりと最後のお別れの時間を過ごすことができます。

 

ご葬儀後

縁のあった方へ連絡

家族葬の後は、家族葬へ呼ばなかったご友人、お仕事関係、ご近所の方々へ、故人の意思により家族葬で見送ったことをお知らせします。

弔問に訪れる方のおもてなし

ご葬儀後にご自宅へ弔問に訪れる方もいらっしゃいます。返礼品など、おもてなしの準備をしておきます。

 

家族葬の流れと日程のまとめ

家族葬の基本的な流れと、日程の例についてご紹介しました。

一般的な葬儀と比べて、家族葬はご家族の予定やお考えに合わせて、流れや日程を柔軟に調整することができます。
家族葬は「こうしなくてはいけない」という決まりやしきたりが少ないのが特徴。
そういった家族葬の特徴を活かすためにも、生前から葬儀社に相談しておくと、家族葬で失敗しません。